東簡宿とは


東簡宿とは、東京都内に約250軒ある簡易宿泊所の同業組合
「東京都簡易宿泊業生活衛生同業組合」の略称です。



そのルーツは、江戸時代、各街道筋から江戸へ入る入り口のあたりに、市中を取り巻くように点在していた格安宿屋街にまでさかのぼることができます。食事付きの旅籠に泊まらずに、自分で食事を賄いながら安く旅を続ける人たちに利用されていたこれらの旅館街は、明治、大正、昭和と時代が移り変わっても、東京都内の旧街道沿いという場所で木賃宿から簡易宿泊所へと呼び名を変えながら、それぞれの時代、変わらずに安い宿泊施設を求める人たちの需要を満たしてきました。

昭和に入ると、都内各地にあったこれらの簡易宿泊所がまとまり組合が結成され、昭和33年には「東京都簡易宿泊業環境衛生同業組合」という組織に拡大再編されました。さらに平成に入り「東京都簡易宿泊業生活衛生同業組合」と改称されて今日に至っています。

昭和の高度経済成長期をピークに東京の都市開発が進むと、都内各地の簡易宿泊所も都市化の波を受けてビル化、高層化されるようになり、多くは、当サイトに登録されている江東区森下地域のホテルに代表されるような、簡易宿泊所の枠を越えた近代的なビジネスホテル街へと変貌を遂げてきました。


一方、都市開発から取り残されて、従来の簡易宿泊所のイメージを色濃く残していた台東区、荒川区内の施設ですが、近年、インターネット等を通して情報発信を始め、施設の改装、改築を進めた結果、今まで知られていなかった、余分なサービスをなくし宿泊に特化した新しい形の格安宿泊施設として、国籍を問わず若い旅行者を中心とした人たちに「発見」され始めてきました。とりわけ、先年のサッカーワールドカップでは、当サイト登録ホテルのいくつかに外国人旅行者が大挙して宿泊するというニュースも広く伝わり、街の風景が劇的に変わりつつあります。その変貌ぶりは新聞、テレビ等のマスコミにもしばしば取り上げられるようになっています。

 


それぞれの地域の特性に合わせ、時代とともに「東簡宿」は大変に幅の広い進化、変貌を遂げてきました。しかし、コストパフォーマンスの高い宿泊施設を提供すること、お客様に余分な金銭の負担はかけないこと、総じて、できるだけ廉価で快適な宿泊施設を提供すること、このことは、時代を問わず、地域を問わず、施設の形態を問わず、いつも共通の理念として「東簡宿」の中に流れてきました。当「東簡宿」ホームページが「東京の安い宿」と名付けられた所以(ゆえん)です。

 



当ホームページに登録されている様々な「東京の安い宿」が東京のホテル旅館探しの一助となれば幸甚です。